モニターの解像度の選び方

こんにちは、スタッフの川田です。

今回は液晶ディスプレイの解像度について詳しくお話したいと思います。

解像度ってそもそも何?

解像度というのは、画素数のことを指します。
液晶ディスプレイの仕様表を見てもらうと、解像度:〇〇〇〇×〇〇〇〇と数値が書いてあるのですが、この数値を掛け算すると画素数が分かります。

代表的な解像度

  • FHD(フルハイディフィニション):1,920×1,080=2,073,600画素
  • WQHD(ワイドクオッドハイディフィニション):2,560×1,440=3,686,400画素
  • UHD(ウルトラハイディフィニション):3,840×2,160=8,294,400画素
  • 2024年現在、もっとも代表的かつ製造台数が多い解像度はFHDで、次いでQHD、UHDの順になっています。
    以前はスクエアサイズが標準の時代もありましたが、 今では製造台数が激減し、圧倒的多数で16:9のワイドサイズが主流となっています。

    余談ですが、WQHDとQHDは微妙に違いがありまして、WQHDもQHDも2,560×1,440ピクセルなのですが、QHDには2,560×1,600ピクセルも含まれています。
    そのため、2,560×1,440ピクセルを指す場合は、WQHDもQHDどちらを使っても正解なため、好きなほうを使って問題ありません。

    UHDとは、別名4K2Kとも呼ばれています。
    4K2Kの「K」とは、1,000単位の「Kilo」の頭文字を指していまして、ざっくりと4,000×2,000=800万画素のことを指しています。
    略して「4K」と呼ぶことも多いのですが、4Kも4K2KもUHDも同じことを指していますので、「800万画素のことを指しているんだな~」と認識していただければOKです。

    自分に合う解像度を選ぶポイントは?

    数ある解像度の中で、自分に合う解像度を選ぶポイントはいくつかあるのですが、まず最初に「液晶ディスプレイで何を映すことが多いか?」、「液晶ディスプレイに使える予算」の2つのポイントから考えると、最短で最適な答えに辿り着けると思います。

    液晶ディスプレイで何を映すことが多いか?

    液晶ディスプレイとは、主にPC用に製造された製品となっていますので、PCに接続することを考えて作られています。
    そのため、今も昔もPCの様々な用途に合わせて求められる性能に答え続けた結果、一般的なビジネス向けやデザイン向けなどがあり、専門的な用途になると、医療用や監視カメラ用などの特定の使い方に特化した製品も世界中で使用されています。

    その中で、ゲーム用に特化して製造されたのがゲーミング液晶ディスプレイというわけですね。
    そのため、ゲーミング液晶ディスプレイを用いて何をプレイすることが多いか? ゲーム以外でも液晶ディスプレイを表示することがあるのか?によって、ゲーミング液晶ディスプレイの解像度を選択する必要があります。

    液晶ディスプレイに使える予算

    これは言葉そのままの意味になります。一般的にはFHD→WQHD→UHDの順で価格が高くなる傾向にありますので、ご自身が使える金額(予算)との兼ね合いで解像度を選ぶ必要も出てくるでしょう。

    実際の選び方

    RPG/RTS系ゲームで遊ぶ

    例えば、オープンワールドのようなRPGゲームやRTSゲームをプレイすることが多いのであれば、UHDのような高解像度モニターだと圧倒的な映像美を100%楽しむことができます。

    ただし、高解像度×高リフレッシュレートになればなるほど、CPUやグラフィックボードの性能が求められるため、お持ちのPCの性能を改めてご確認いただく必要があります。お持ちのPCが4K2K×144Hzの出力に対応できていない場合、解像度かリフレッシュレートどちらかを落としてプレイしなければならず、せっかくの高性能な液晶ディスプレイを楽しめるプレイができなくなります。
    PCの新規購入を考えている、または買い替えを検討している方は、PCの出力レベルを改めてご確認いただきたいと思います。
    また、Play Station 5やXBOX XがUHD×120Hzを出力可能になったため、UHD解像度のゲーミング液晶ディスプレイの需要が急増し、一気に高リフレッシュレートのUHDゲーミング液晶ディスプレイの市場が高まりました。

    コンソールゲームで遊ぶ

    主にコンソールゲーム(Nintendo SwitchやPS5など)で遊ぶという場合、ゲームの多くはまだ4Kなどの高画質には対応していないことも多いので、WQHDがオススメの解像度になります。

    液晶ディスプレイの本体価格もFHDとUHDの中間になるため、「UHD解像度のゲーミング液晶ディスプレイがほしいけど、予算が足りない…」という方には、WQHDにはちょうどよい受け皿になる解像度のため、近年はWQHD解像度の人気が高まってきています。

    2024年1月現在、WQHD×240Hzのゲーミング液晶ディスプレイが存在していますが、お持ちのPCが出力に対応できているかを改めてご確認いただく必要があります。 UHD同様、PCの新規購入を考えている、または買い替えを検討している方は、PCの出力レベルを改めてご確認いただきたいと思います。

    FPS系ゲームで遊ぶ

    映像よりも反応速度を重視するFPSや格闘ゲームなどが好き、という方はFHDの解像度が最適です。

    FHDは製造台数や機種数も多く最も需要が高い解像度のため、価格はUHDやWQHDよりもリーズナブルで、Pixioでも機種数も多くお買い得な価格で販売しており、お客様のご要望に合わせて製造・販売しています。

    おまけ:ウルトラワイドWHD(UWQHD)

    ちょっと変わった解像度として、Pixioでは34インチの「PC348C」という製品があります。
    3,440×1,440=4,953,600画素という21:9という、16:9よりもさらに横長のウルトラワイドQHD液晶ディスプレイになっており、英語表記ではUWQHDと表記されています。

    この液晶ディスプレイの特徴は、通常の液晶ディスプレイよりも表示範囲がかなり横長になるという点です。そのため、複数のソフトや画面を映しながら作業したり、視聴することに非常に向いています。
    さらに、動画編集にも非常に向いていますので、クリエイターにも人気の解像度です。

    ゲームでこの液晶ディスプレイを使おうと思った場合、2024年2月の時点ではSwitchやPlay Station5は21:9が表示不可能なアスペクト比となります。
    21:9に対応しているPUBGやBIOHAZARD、Blade and Soul、黒い砂漠などのPCゲームが最適となりますね。

    液晶サイズと解像度によってピクセルサイズは異なる

    液晶サイズが大きくなればなるほど、解像度が低いと「画面が粗い」と感じる様になります。
    分かりやく代表的な3サイズをまとめてみました。

    ピクセルピッチ(画素ピッチ)

    サイズが大きくなればなるほど、1画素あたりのサイズが大きくなっていくため、画面が粗く感じる様になります。
    特に近くで見るとより顕著に分かりますので、画面サイズを大きくする場合は解像度の高い液晶ディスプレイを選ぶほうがよいでしょう。

    ppi(pixel per pitch)

    ppi(pixel per pitch)とは、1インチの中に画素がいくつあるかを表しており、数値が大きい程多くの画素が詰まっているという指標になります。

    上記の表を例にすると、23.8インチのFHDと32インチのWQHDが同じ93ppiであるため、 1画素あたりの大きさが同じで見え方も同じということになります。
    逆に液晶ディスプレイの場合、ppi値が高すぎても画面に近づきすぎて見るようなことは基本的にしないので、23.8インチのUHDの画素ピッチを必要とすることはあまりなかったため、結果的に市場から姿を消しました。

    そのため、4K2Kは27インチ以上のものが販売されています。イメージとしては、「100ppiが基本、100を超えたら細かくなる、100より低いと粗く見える」ぐらいの大雑把なイメージで覚えておくのがよいでしょう。

    まとめ

    液晶ディスプレイを選ぶ場合は、①まずサイズを決める→②解像度を決める、の順に進めていくとよいと思います。

    他にもブログ記事にしてほしい内容がありましたら、ぜひリクエスト送ってください!

    最後に解像度ごとのオススメ製品をご紹介しますので、参考になれば嬉しいです。

    ✨FHD!色彩豊かな23.8inch,200HzのIPSで世界が変わる✨

    PX248 Wave Pastel Blue

    23.8インチ 200Hz FHD Fast IPS


    ✨WQHD!27inch,165Hz,IPSの欲張りモニター✨

    PX277 Pro

    27インチ 165Hz WQHD Fast IPS


    ✨UWQHD!34inch,144Hz,のウルトラワイドモニター✨

    PXC348C

    34インチ 144Hz UWQHD VA