ゲーミングモニターのスピーカー、いる?いらない? 内蔵or外付け徹底比較!

こんにちは!Pixioスタッフの川田です。

ゲームをプレイしようというとき、音って重要ですよね。BGMはゲームの世界観を最大限楽しむためには必須ですし、FPSゲームでは足音の聞き分けで勝敗が決することもあります。
そこで今回は、液晶モニターに搭載されているスピーカーについて解説していきたいと思います。


ゲーミングモニター内蔵のスピーカーは必要か?

ゲーミングモニターに限らず、PC用モニターはスピーカー搭載モデルとスピーカー非搭載モデルの2種類に分かれます。
「なぜスピーカー非搭載モデルが存在するの?」と思われる方も多いと思いますが、実際その通りで、あり/なしで言えば「スピーカーあり」のほうがいいに決まっています。
では、なぜスピーカーなしモデルが存在するのか?というと、主に以下の4種類の理由が考えられます。

  1. スピーカーを取り付けるスペースがない
  2. コスト削減
  3. 音質にこだわるユーザーがターゲットである
  4. スピーカーを必要としないユーザーがターゲットである

それぞれ順に詳しくみていきましょう。

1.の「スピーカーを取り付ける場所がない」というのは、モニターの形状が変化していることに起因します。
最近の傾向としてモニターのベゼル部分がどんどん薄くなってきており、モニター下部の基盤部分を背面に移動させて4辺すべて薄型ベゼルにする製品も登場してきています。今後も薄型ベゼルによるスピーカー取り付けスペースの確保困難の問題が加速する可能性があります。


(例)PX248WAVEシリーズは背面から斜め下に向かって音を出しています。



2.の「コスト削減」ですが、たしかに製品価格を抑えるために必要な企業努力ではあります。しかし、スピーカーの搭載を削減したからといって本体価格が大きく下げられるわけでもありませんので、実はあまり大きな理由にはなりません。

3.の「音質にこだわるユーザーがターゲット」という理由は、スピーカーを外すという決定に大きく関与しています。
本体内蔵スピーカーが外付けスピーカーの音質に勝つ、というのはかなり難易度の高い問題です。
スピーカーの音質にこだわるような映像を観るユーザーが満足するレベルの音質を再現するには、大幅なコストアップが必要です。それなら最初から外してしまおう、という判断が行われることもあるでしょう。

4.の「スピーカーを必要としないユーザーがターゲットである」は、3.とも共通しますが、スピーカーを鳴らすことができない場所を想定した製品、例えば工場向けの製品やオフィス向け製品などの場合は、スピーカーを最初から取り外して製造する製品も中にはあります。

モニター内蔵スピーカーが必要な人の特徴

  • 大きな音を出す必要がない

32インチぐらいまでのモニター製品の多くは、3W×3Wぐらいの出力レベルが低いスピーカーしか搭載できないことが多いため、「大きな音を出す必要がない人」が基本条件となります。

  • 複数人で1画面を見る

2人で1画面を観ながら対戦するなど、「複数人で1つの画面を見る」ケースが多い人は、スピーカー内蔵タイプを選ぶとよいでしょう。

  • 音質にこだわらない

YouTubeで講座をみたり、好きなストリーマーの配信をみたりという用途が主で、あまり音質にこだわるような映像をみないという人は、内蔵スピーカーで十分足りると言えます。

  • 外付けスピーカーを用意したくない

外付けスピーカーはモニター内蔵のスピーカーに比べて、音質や出力レベルにこだわって製品化されていることが多いです。そのため、ほとんどのモニター内蔵スピーカーは、外付けスピーカー製品には敵いません。
しかし、外付けスピーカーを用意しようとすると置き場所の確保や、追加予算が必要となります。そのため、「外付けスピーカーに予算をかけたくない人」や「置き場所がない人」は、モニター内蔵スピーカーが必要になります。

モニター内蔵スピーカーが不要な人の特徴

  • ヘッドフォンを使う

ゲーマーの多くはこの部類に属すと思いますが、音を出す際に必ず「ヘッドフォンを使う人」にとって、モニター内蔵スピーカーは搭載されていても使わないため、不要な機能といえます。

  • そもそも音を出さない

PC使用ユーザーには一定の割合で、一切音を出さないという人もいます。そもそも音を出さないのであれば、スピーカーは不要ですね。

スピーカー内蔵モニターを選ぶメリット

スピーカー内蔵の最大のメリットは、「追加のコストがかからない」ことです。
スピーカーを別途用意するとなると、最低でも数千円はかかりますし、音質にこだわり始めると何万円もする高価なものも存在します。

デスク上のスペースを取らない、ということもメリットといえます。
デスクの上をすっきりさせたい人にとって、外付けスピーカーの設置場所を確保することは問題の種となります。デスクにスペースがない人にとっては、割り切ってモニター内蔵スピーカーを使うことも考えなければなりません。

外付けスピーカーを選ぶ際のポイント

  • 「PC用」外付けスピーカー

音質にこだわりたい方は、PC用の外付けスピーカーを選びましょう。
通常のオーディオ用スピーカーでは音が小さい、音に迫力がないことがあります。その理由は、「アンプを内蔵しているか否か」にあります。
PC用の外付けスピーカーはアンプを内蔵しているため、高音質で迫力あるサウンドを聞くことができます。

  • 出力ワット数

スピーカーの仕様表に「〇W+〇W」や「〇W×2」という表記があります。このワット数が大きくなればなるほど、大きな音を出すことができるようになります。
デスク上でのみ音を出すという方は大きな音を必要としないと思いますので、15W以下を目安に選ぶとよいでしょう。

  • 電源タイプ

外付けスピーカーには、「ACタイプ」と「USBタイプ」があります。
ACタイプは、コンセントにつないで電力を確保する方法です。大出力タイプのスピーカーの大半はACタイプとなります。
USBタイプの場合、USBポートから電力を確保する方法となりますので、PCに挿すだけで電力も音も繋がるというメリットがあります。
自分の環境や用途に合わせて選ぶようにしましょう。

  • 入力端子

PCと外付けスピーカーをつなぐ場合、入力端子を必ず確認するようにしてください。
・イヤホンジャック(3.5mmステレオミニプラグ)
PCの他に、テレビやスマートフォンなどでも使用されているプラグで、3.5mmイヤホンジャックやステレオミニプラグとも呼ばれている端子です。昔から使われている端子で、今でも第一線で使われている端子です。
・USB端子
以前はUSB Type-Aと呼ばれる端子しかありませんでしたが、近年ではUSB Type-Cを採用した機器が急増しています。お持ちのPCのUSB端子の形状を確認するようにしましょう。

おすすめの外付けゲーミングスピーカー

通常のPC用スピーカーと比べてゲーミングスピーカーの最大の特徴は、「中低音がキレイに聞こえるように設計されている」という点です。
仕様表の中に「周波数帯域」という項目があり、40~20,000Hzなどの数値が表記されています。この1番低い数値が小さいほど、低音がよく鳴るというわけです。最低でも40Hzはほしいところです。

また、FPSゲームで重要とされる「敵の足音や爆発音の判別」がしやすくなるためには、サラウンドが5.1ch以上あるゲーミングスピーカーが特にオススメです。ただし、その分価格もアップしますので、予算とこだわりに合わせて検討すると良いでしょう。

上記の要素を踏まえて、ゲーミングスピーカーのオススメ製品をいくつかご紹介します。

●電源タイプ
商品名 Edifier G2000 JBL QUANTUM DUO
コメント PC用スピーカーで人気のEdifierから発売されたゲーミングスピーカー。
最大出力レベル16Wと十分な音量で、LEDライトでゲーミングの雰囲気を演出することもできます。
MUSICモード・GAMEモード・MOVIEモードと、3つの異なる音質モードを搭載しており、好みの音質へ変更できるため、音楽を聴いたり映画を観たい人におススメです。
ブラック、ホワイト、ピンク、レッドの4カラーが展開されており、PCデスクのトータルコーディネートにもベストチョイスの製品です。
スピーカーやイヤホンで有名なJBLから発売されたゲーミングスピーカーです。
まさにゲーミングサウンドを追求して生まれた製品といえ、かすかな敵の足音や爆発音の方向や距離感など、細かな違いを表現できるため、プレイの質を向上させたい方にオススメです。
また、ゲーミング以外でも楽しめる機能がついており、Bluetooth対応でワイヤレス接続ができるため、スマホやタブレットとつないで音楽を楽しむこともできます。


●USBタイプ
商品名 Razer Leviathan V2 X Creative Pebble V3
コメント ゲーミングマウスやゲーミングキーボードで高評価を獲得している人気ブランドRAZERから発売されているゲーミングスピーカー。
サウンドバータイプの形状であり、USB Type-C端子から電力を確保するバスパワータイプとなっています。
サウンドバー+サブウーファーありの5.1chモデルや、さらに上位モデルの7.1chモデルも展開されています。
ゲーミングスピーカーで有名なCREATIVEの中でも、特に人気でコスパのよい製品です。
Pebble V3はブラックとホワイトの2色から選べるため、デスクのコーディネートに合わせてカラーを選べるのもうれしいポイントです。かなり小さいサイズのため、置き場所に困らないのも良いですね。
最大16Wの出力レベルであり音量は十分ですので、初めてゲーミングスピーカーを購入する方に特にオススメなモデルです。



まとめ

今回は、モニター内蔵スピーカーについて詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

  • 音質にこだわらない人はモニター内蔵スピーカーで十分
  • ヘッドフォンや外付けスピーカーを使用する人にモニター内蔵スピーカーは不要
  • 外付けスピーカーを購入する際は音量のW数を必ずチェック!

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