モニターサイズを選ぶポイントを、各サイズの比較で解説!解像度が重要な理由も
こんにちは。スタッフの川田です。
「21.5インチ、23.8インチ、24.5インチ、27インチ、32インチなどなど色々あって、何がいいのかよく分からない!」というお声もよくいただいています。そこで!今回は「液晶ディスプレイのサイズ選びのコツ」を解説していきます。
液晶ディスプレイのサイズの歴史
まずは、液晶ディスプレイの歴史から少し触れていきたいと思います。
液晶ディスプレイのサイズは、年月が経つにつれ、年々大きくなるという歴史があります。
液晶ディスプレイが出始めた2000年代始めの頃は、横23cm×縦30cmの15インチのスクエアサイズが主流でした。スクエアというのは、5:4というやや横長の四角い画面を指し、四角いのでスクエアサイズと呼ばれています。
解像度は横1,024×縦768=786,432画素という、現在の主流となるFHD解像度の約1/3が当たり前の時代でした。
その後、画面サイズが横27cm×縦34cmの17インチのスクエアサイズが主流になり、横30cm×縦37cmの19インチにサイズアップしたスクエアサイズが主流に移り変わっていきました。
解像度も横1,280×縦1,024=1,310,720画素にアップしてキレイになっていきました。
そして、16:9という現在の主流である横長のワイドサイズが登場し、21.5インチが主流へと移り変わりました。
サイズも横48cm×縦27cmと、解像度は1,920×1,080=2,073,600画素と画素数も大幅にアップし、FHD解像度が市場を拡大していくようになります。
2015年あたりから、徐々に23~24インチサイズの需要が高まり、遂に23.8インチが主流として変化し、2024年現在では27インチが次の主流に移りつつあります。
ゲーミング液晶ディスプレイのベストサイズは?
23~25インチが「ちょうどいい」サイズ
ゲームをプレイする際は23~25インチが1番と言われています。目からディスプレイ画面までの距離が約45~60cm、目に入る縦のサイズが約30cmと、視野にすっぽり収まるサイズであるというのが1番の理由です。
特に、League of Legendsの様なMOBAというジャンルのゲームや、FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームのような、画面端にアイテムやマップなどの情報が載っているゲームだと画面の隅々まで楽に見ることができるため、このサイズが支持されている状況です。
では、23~25インチがゲームをする際にベストなサイズなのか?というと、必ずしもそうとは言い切れないケースがあります。
23~25インチサイズで最も大きな不満を感じるのが、映像に迫力のなさを感じるところです。
1人でプレイするのであれば、たしかに23~25インチがプレイしやすいのですが、ゲームの種類によっては画面がやや小さく感じてしまうことが多々あります。24インチの画面サイズは横53cm×縦30cmなのですが、目の中にすっぽり収まるというメリットがある反面、小ささをやや感じるサイズでもあるため、「少し映像に迫力がないかな?」と物足りなさを感じてしまうこともあります。
迫力ある映像を楽しむには27インチ
そのため、映像美や迫力をより楽しみたい方には、横60cm×縦34cmの27インチもぜひ検討していただきたいサイズとなります。
23~25インチと同じように、目からディスプレイまでの距離が60cmでも、特に問題なく使用ができますので、少し大きめのサイズを検討するのは大いにアリですね。
27インチにするメリットとして、A4用紙が縦に2枚収まるサイズとなりますので、仕事や資料を複数見たいときに非常に使いやすいサイズになります。ゲーム以外にも液晶ディスプレイを使う方にとって27インチはかなりオススメです。
32インチはレーシングゲームなどに最適
映像美を楽しむようなRPGゲームや、FPSや格闘ゲーム、レーシングゲームなどであれば、32インチも最適なサイズです。
32インチは横70cm×縦40cmが平均的なサイズですが、ここまで大きくなると机上に置いてゲームを楽しむにはやや厳しさを感じるようになってきますので、ディスプレイから少し離れて使用する必要が出てきます。
また、32インチ以降になると、画面の大きさの関係上、FHDでは粗さを感じるようになってくるため、横2,560×縦1,440のQHD、または横3,840×横2,160のUHD(4K2K)の解像度がほしいと感じるようになってきます。
デザイン用途でも活用したい場合は、32インチのUHD解像度は真っ先に検討していただきたいほどのオススメなサイズと解像度になります。
モニターのサイズも一段と大きくなるため、導入の際には置き場所があるかをまずは確認ください!
パネルメーカーの事情
ここから先は大人の事情と言いますか、世界的な潮流の流れとして各パネルメーカーの諸事情の話に少し触れたいと思います。
各パネルメーカーは日進月歩の勢いで進化を続けていて、技術革新で新しい画期的な機能がパネルに盛り込まれていっています。具体的な例としては、HDRなどが挙げられます。
2024年現在、その最先端技術を最初に搭載されるのが27インチや32インチなんです。その理由は、「パネルメーカーが一番売りたいサイズ」であるためです。23~25インチがかなり競争の激しい市場になっていて、パネルメーカーとして次の市場と見込まれる27インチの分野で少しでも早く新規開発をして、他社パネルメーカーより有利に立ちたい、という事なんです。
もちろん、23~25インチは最も販売台数の大きいサイズになりますので、2番目に重要な市場としてパネルメーカーは認識し、技術投入をしている傾向にあります。
そのため、優先順位の高いサイズに新開発が投入されていくので、販売台数が年々減っている17~21.5インチサイズの新開発が後回しになってなるのは、企業として仕方のないことかもしれません。
しかし各パネルメーカーが最も注力しているサイズこそ、価格競争も激しく起きるため、ユーザーとしてはコスパのよいサイズの製品を購入できる、という恩恵を受けることもできます。
27インチサイズが最近お手頃な価格に落ち着いてきたのは、こういった理由があるからなんです。
2024年現在は、この様な理由から27インチが各パネルメーカーの競争激化の真っ最中なのですが、数年後には違うサイズにメイン市場が変化している可能性もあります。
パッと見はなかなか技術進化や競争が分かりにくい液晶ディスプレイ業界ですが、今後の成長や技術革新にもぜひご注目ください!
おススメのモニターをサイズごとに紹介
下記にモニターサイズごとのオススメ製品リンクを掲載してありますのでご覧ください!
PX248 Wave Blue
23.8インチ 200Hz FHD Fast IPS
PX259 Prime White
24.5インチ 280Hz FHD Fast IPS
PXC348C
34インチ 144Hz UWQHD VA