【結局どっちがいいの?】HDMIとDisplayPortの特徴とゲームにおすすめの端子について解説!

こんにちは、スタッフの川田です。

パソコンや周辺機器を使う・選ぶ中で、よく目にする「HDMI」と「DP」という単語。「そういえばどういう違いなのかよくわからない」という人も多いのでは?今回は、そんな入力端子HDMIとDisplayPortについて詳しく解説します。

入力端子って何があるの?

まず、PC用液晶モニターの主要な入力端子について説明したいと思います。


D-Sub(D-subminiature)

昔から根強く使用されているD-Subという入力端子があります。D-Sub15ピン・VGA・アナログとも呼ばれている入力端子で、呼び名は違えど4つとも同じ入力端子を指します。


DVI(Digital Visual Interface)

D-Subの次に主要入力端子になったのがDVI(Digital Visual Interface)です。
アナログ端子のDVI-A、デジタル端子のDVI-D、両方可能なDVI-I、DVI-Dの進化版DVI-DL、の合計4種類があります。


10年程前まで主要入力端子として幅広く使用されていましたが、現在ではほぼ見かけなくなってしまいました。
使用されなくなった大きな理由としては、
1.後継のDisplayPort端子がPCや液晶ディスプレイに幅広く採用されるようになった
2.DVI端子部分が大きくノートPCで採用しにくい
3.音声信号を流すにはオーディオケーブルが別途必要
などが挙げられます。

HDMI(High-Definition Multimedia Interface)


主に家庭用映像関係の機器を繋ぐことを想定して設計・開発された入力端子で、テレビやHDDレコーダー、BDレコーダー、サウンドバー、家庭用ゲーム機などをHDMIケーブル1本で映像だけでなく音声信号も送受信できる優れモノの入力端子として登場しました。

DP(DisplayPort)

よくDPと呼ばれる、DVI端子の後継機種として開発された入力端子です。DVI端子の欠点を克服し、端子部分が小さくなったり音声信号にも対応し、より使いやすくなりました。


DisplayPortはPCとモニター機器を接続することを考えて設計された端子であるため、グラフィックボードなどのPC用グラフィック関連機器との相性がよく、採用頻度が非常に高いのが特徴です。

USB Type-C

USB端子の1つとして開発され、映像だけでなく音声・USB信号・LAN回線・充電機能を兼ね備えた夢の入力端子と呼ばれている次世代の入力端子です。
特にノートPCの充電ケーブルが不要になるのが大きなポイントのため、デスクトップ用PCよりもノートPCでの採用が多いことが特徴です。


最近ではグラフィックボードにも採用されることが増えてきていますが、USB Type-Cを使う機器が増えてきたことで接続する機会が増えてきたからというのが1番の理由なので、USB Type-Cの接続機器を持っていない方は特に気にしなくても大丈夫です。



それぞれの入力端子の強みや欠点は?

ゲーミングモニターの場合は、主にHDMIとDisplayPortの2種類が採用されていますので、基本的にはHDMIとDisplayPortだけを理解しておけば十分です。

HDMIとDisplayPortは、開発設計のコンセプトがそれぞれ異なることは、すでに説明済みですが、それを踏まえると家庭用映像・音声機器と接続する場合はHDMIがメインとなり、PC用グラフィックボードと接続する場合はDisplayPortを使用することが多くなります。

また、忘れてはならない大きなポイントの1つがケーブルの長さです。
HDMIケーブルは5mを超えると信号減退やノイズが発生しやすくなると言われており、 DisplayPortケーブルは1.8mを超えると信号減退やノイズが発生しやすくなると言われています。そのため、2m以上離れて接続をする場合は、HDMIケーブルを使用することが推奨されます。

PixioのモニターにはDPケーブルが付属していることが多いのですが、長さは1.5mとなっているので安心してご利用ください!

▼カラーモニターは付属ケーブルも「白色」で統一しています!

結局どっちを選ぶべき?

HDMIとDisplayPortのどちらを選んだ方がいいのか?という問題については、用途をゲームに限って言うとすると、

・PS5やNintendo Switchなどのコンシューマーゲーム機とつなぐならHDMI

・ゲーミングPCなどのグラフィックボードにつなぐならDisplayPort

といった具合です。
ただ、これも"現時点では"といったところで、新バージョンが出るたびにお互いに抜きつ抜かれつの性能競争になっているので、使用する機器の性能によって、映像端子を選んでいただくのがベストではあります。



おまけ

HDMIケーブルは、ケーブル種ごとに性能が大きく変わります。

・スタンダードHDMIケーブル…720p、1080iに対応

・ハイスピードHDMIケーブル…1080pや8bit超の色深度に対応

・プレミアムハイスピードHDMIケーブル…4K/60pやHDR信号、HLG方式、24bitの色深度、HDMI2.0bに対応

・ウルトラハイスピードHDMIケーブル…4K/120p、8K/60pやDynamicHDR、eARC、VRR、ALLM、HDMI2.1に対応

よくあるお問い合わせに、液晶ディスプレイをFHDから4K2Kに買い替えたのにFHDの解像度しか出ない、というものがあります。
実は、それまで使っていた1080pまでしか出ないハイスピードHDMIケーブルを使っていたために4K2Kが出なかった、ということオチだったりすることも多くあります。

HDMIケーブルだけでなく、DisplayPortケーブルでも同様の問題が起きますので、ケーブルのバージョンも必ず確認してみてくださいね!

FHD QHD UHD
60Hz 144Hz 240Hz 360Hz 60Hz 144Hz 240Hz 30Hz 60Hz 144Hz
HDMI1.2 × × × × × × × × ×
HDMI1.3 × × × × × ×
HDMI1.4 × × × × × ×
HDMI2.0 × × ×
HDMI2.1 120Hz
DP1.1 × × × × × ×
DP1.2 × × ×
DP1.3 120Hz
DP1.4
DP2.0



最後に

今後、書いてほしいブログ内容のご要望やリクエストがあれば、ぜひコメントやX公式アカウントにご連絡くださいね!

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