リフレッシュレートの選び方を徹底解説!高いほど良いって本当?

こんにちは、スタッフの川田です。

ゲーミングモニターを選ぶポイントとして絶対に外せないのがリフレッシュレートという性能の数値なのですが、ゲームに詳しい人と会話していると
「ゲームをプレイするなら絶対にゲーミングモニターを使うべき!」
「PCゲームを普通のモニターでプレイするのは止めた方がいいよ」
「ゲーミングモニターでプレイしたら世界が変わるよ!」
というようなアドバイスをしている場面によく出くわします。
それだけリフレッシュレートは非常に重要なポイントで、PCゲーマーは特にリフレッシュレートにこだわっているということが分かります。

今回はそんなモニターのリフレッシュレートについてお話したいと思います。



リフレッシュレートとは?

ではまず、リフレッシュレートとは何か?から説明をします。

リフレッシュレート=1秒間に画面が〇〇コマ切り替わって更新をしてリフレッシュされるかの回数を指します。

1秒間に60コマなら60Hz(ヘルツ)、1秒間に144コマなら144Hzというわけですね。
一般的な液晶のリフレッシュレートは60Hzまでとなっており、ゲーミングモニターのリフレッシュレートは144Hz以上の製品が多くなっています。

リフレッシュレートの数値が高ければ高い程、なめらかな映像を見ることができます。

学生時代に授業中にペラペラマンガを作ったり、同級生が教科書の隅に書いたペラペラマンガを見せてもらった方は記憶を頼りにイメージしてほしいのですが、ペラペラマンガの枚数が少なければ少ないほどカクカクした動きに見えるし、逆にペラペラマンガの枚数が多ければ多いほどよりなめらかに動いている様に見えますよね。

あのペラペラマンガを高速で処理して非常になめらかな映像を作っているのが、高速リフレッシュレートというわけです。

ゲーミングモニターのリフレッシュレート変遷

一般的なモニターは、最大でも75Hzまでしか出せないため、一応プレイできることにはできるのですが、一瞬の違いを表示させることが難しく、あまり向いているとは言えません。ゲーマーが144Hzや240Hz出力に対応したゲーミングモニターをオススメするのは、ここに理由があるわけです。

(補足:2023年から、一般的なモニターでも100Hzまでの出力が可能なモニターが誕生しました。)

2019年あたりまでは144Hzが主流で、240Hzは高価格帯であったため、予算があまりないプレイヤーにとっては240Hz製品は高嶺の花でした。
2020年に入り、144Hz製品の後継機種が165Hzとして新たに発売され、主流が165Hzへと移り変わり、240Hz製品でも価格を少し下げた製品が登場してきました。144Hzを基準に「どれを買おうかな?」と製品選定をしていたのが、2020~2021年以降は240Hzを中心に考えることができるような時代に突入したのです。

2022年に入り、360Hzの液晶モニターがハイエンドの主流となり、240Hzはミドル~ハイエンドクラスの位置づけへと変化しました。さらに、240Hzと360Hzの中間にあたる280Hzのゲーミング液晶モニターが登場し、240Hzが次第に280Hzの後継機種へと変化していきます。
同様にミドルクラスも変化し、165Hzの後継機種が180Hzへと変化していきます。

また、2024年に入り、165Hzの後継機種が180Hz→200Hzへと変化してきています。

つまり、リフレッシュレートは後継機種が出るたびに少しずつ性能がアップしている訳です。
・144Hz→165Hz→180Hz→200Hzへと進化
・240Hz→280Hzへと進化

ゲーミングモニターの場合、リフレッシュレートが高ければ高いほど性能が高いということになるため、最近では特に高リフレッシュレート競争が激化しており、遂に500Hzを超えるモニターが登場しました。
パネルメーカーは1,000Hzを出力できる液晶パネルを発売するという意思を既に示しているので、近い将来、1,000Hz超えのゲーミングモニターが発売されることでしょう。

fpsとHzの違い

ゲーミングモニターを選ぶ際、fpsとHzという2つの表記を目にすることが多々あります。

fps( Frame Per Second )はフレームレートと呼んでおり、1秒間に出力機器(PCなど)が映像を生成・送信できるフレーム画面の数値のことを指しております。
フレームレートの数値が高ければ高い程、なめらかな映像を見ることができます。

ということは、「フレームレートとリフレッシュレートって同じことを指しているのでは?」と疑問に思ってもらえる方もいらっしゃると思います。
その通り、同じことを指しています。
ただし、厳密にいうと少し異なります。

・フレームレート:出力機器(パソコンやゲーム機など)側が、1秒間に何回の映像送信を送ることができるか?
・リフレッシュレート:モニター側が1秒間に何回の映像更新を表示できるか?
という違いで、送る側と受ける側の違いにより、表記が2つ生じています。

そのため、映像出力機器メーカー側はフレームレートで、モニターメーカー側はリフレッシュレートで表示するケースが多いです。

高リフレッシュレートのメリット

リフレッシュレートが高いと画面が更新されるスピードが上がるため、一瞬のプレイのズレを感じることなくプレイできることが、最大のメリットです。

リフレッシュレートが低いと、映像が明確にクッキリとして映せずカクカクしたり、ブレたりした映像に見えてしまい、違和感を感じることがあります。

そもそもキレイな映像ではないので心から楽しめなくなりますし、プレイ時間が経つにつれて映像酔いを起こしたり、目や頭が痛くなることもあったりします。
また、FPSゲームをプレイする場合、「よし!弾が当たった!」と自分では上手くプレイできたと思っていても、実際には当たっていなかった、ということも頻繁に発生してしまいます。

高リフレッシュレートのデメリット

では、リフレッシュレートの数値が高ければ高いほどいいのか?と思われるかと思いますが、実はまったくその通りです。
しかし、高いリフレッシュレートを設定すると、出力側・表示側双方ともに消費電力が増えます。また、高いリフレッシュレートを表示できるモニターは、相応に価格も高くなるためコスト面の負担が大きくなりがちです。

せっかく高価なゲーミング液晶モニターを購入しても、高リフレッシュレートを使わないでいるのは完全に宝の持ち腐れ状態になってしまいますし、少し価格を下げた製品でも十分満足できるのであれば、浮いたお金でモニターアームや他ゲーミングデバイスを購入するほうが、結果的に賢い買い方になると言えるでしょう。

ゲーム別!おすすめのリフレッシュレート

実は、ゲームによって対応リフレッシュレートは変わってきます。それを踏まえ、ここからは、代表的なゲーム別におすすめのリフレッシュレートを紹介します。

ゲームタイトル リフレッシュレート おすすめPixioモニター
League of Legends ~144Hz
Apex Legends 240Hz~
VALORANT 240Hz~
フォートナイト ~120Hz
PUBG ~144Hz
NieR:Automata ~120Hz
ストリートファイター 144Hz~240Hz
崩壊:スターレイル ~120Hz
モンスターハンター 144Hz~240Hz


例えば、MOBAゲームの多くは144Hzまでしか対応していないため、240Hz製品で240Hzの表示を選んだとしても、144Hzまでしか表示ができません。(2024年12月現在)

対して、FPSやレーシングゲームなどの一瞬で勝敗が分かれるようなゲームには、240Hzや360Hzなどの高速リフレッシュレートに対応しているゲームが多い傾向にあります。

また、SwitchやPlayStation4、XBOX Sなどの家庭用ゲーム機は60Hz(60fps)までしか対応しておりません。しかし、一部のPlayStation5のソフトとXBOX Xのソフトは2160pの120Hzまで出力が可能なゲームもありますので、ご自身がプレイしたいゲームが120Hz出力に対応しているかを事前に確認し、144Hz対応のゲーミング液晶モニターを購入すべきかご検討をいただきたいと思います。

上記でご紹介したもの以外にも、「自分がプレイしているゲームは最高リフレッシュレートはどこまで対応しているのかな?」と気になった方は、「〇〇 リフレッシュレート」〇〇の部分をゲームタイトルに代えて調べてみてください。

高リフレッシュレートを出せる条件

SwitchやPlayStation、XBOXなどの家庭用ゲーム機は、ハード本体でプレイできる様にしっかりと検証してから販売されているので、「せっかくソフトを買ったのにプレイできなかった…」なんてことはまず起きません。

しかし、ゲーミングPCの場合は事情が大きく変わってきます。
ゲーミングPCの性能によって出力可能なfpsに差があるため、いくらゲーミングモニターが高リフレッシュレートに対応していても、出力側のPCが対応していなければ、240Hzや360Hzなどの高リフレッシュレートでプレイすることができません。

ハード本体のPCは、現行機種・過去の販売分を含めると数えきれないほどの機種が存在しており、さらに価格が安くなればなるほど、製造時期が古くなればなるほど性能が落ちていく傾向にあります。
そのため、プレイできるPC/プレイできないPCがあることをしっかり覚えておかないと、せっかくダウンロードしたゲームがPCの性能が足らずにプレイできなかった…という落とし穴も実際には大いにあり得ます。

また、PCにはスペックにより上下のランクがありまして、エントリー向けのPCと高付加価値のPCとでは、性能が大きく異なってきます。

では、自分が持っているPCにプレイしたいゲームが対応しているかをどうやって見極めるのか。各ゲーム会社はホームページに、推奨スペックまたは推奨動作環境を掲載しているので、簡単に確認することができます。
合わせて、「最低限これだけの性能があるとプレイはできますよ」という基準も各ゲーム会社が事前に確認してホームページに載せており、これを必要動作環境と呼んでいます。

まとめ

以上、ゲーミング液晶モニターを選ぶ際にもっとも重要なリフレッシュレートについて解説しました。

液晶モニターのリフレッシュレートを選ぶ際に気をつけてほしいポイント
1.自分が持っている(購入する)PCの出力可能な解像度とfpsを事前に確認しておく
2.自分が主にプレイするゲームのスペックを事前に調べておく
3.将来的にさらなる高リフレッシュレートが自分に必要かを考えてみる

皆様の液晶モニター選定の基準に少しでもお役に立てることができましたら嬉しく思います。
ご不明点やお悩み事などありましたら、PIXIOの公式Xでも質問を受け付けておりますので、皆様からのご連絡をお待ちしております!