
【初心者向け】ゲーミングモニターのおすすめ設定(画質編)違いが出る最適な調整方法を徹底解説!
こんにちは、スタッフの川田です。
今回は、初めてゲーミングモニターを使う人向けに、「おすすめの画質設定」について解説していきます。
それぞれの設定項目の意味や変化、調整するメリットを細かく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
画質の設定は必要?
液晶モニターには、工場出荷時のモードというものが登録されていて、色温度や明るさ、コントラストやシャープネスなど、あらかじめ基本設定というものが登録されています。
設定を色々いじりすぎて余計に変な設定になってしまった…というときには、一旦リセットして工場出荷時モードに戻す際に使用することができ、工場出荷時モードは非常に便利な機能です。
ゲームの世界に本気で入り込みキレイな映像美を楽しみたいなら、ゲーミングモニターの画質設定は避けて通れないポイントです。
ゲーミングモニターを購入する際、リフレッシュレートや応答速度といった性能面ばかりが注目されがちで、自宅に設置後、特に設定を変えずにそのままプレイをしている方も多いのではないでしょうか?
それではゲーミングモニターの性能を正しく引き出せているとは言えません。
正しく画質を調整することで「敵が見やすい」「反応しやすい」「目が疲れにくい」といった恩恵を受けられる様になる為、設定方法やメリットをぜひこの機会に覚えてもらいたいと思います。
画質設定を調整する意味とは?
まず、「なぜ画質設定を見直す必要があるのか?」という点から説明したいと思います。
ゲーミングモニターは、メーカー出荷時の設定でもある程度キレイな映像を表示してくれますが、多くの場合、その設定は一般的な映像を表示するものであり、各ゲームジャンルに特化した設定にはなっていません。
その為、そのままの設定では快適にプレイするのに最適化されていなくて、特に、FPSやTPS、MOBAなどの競技性が高いゲームでは、見やすさや視認性が勝敗を左右しますので、せっかくのゲーミングモニターの性能が活かされていない状態になっています。
ゲーミングモニターの主な画質設定項目とおすすめの調整方法
明るさ(Brightness)
■機能説明:
モニターから出る光量全体を調整し、画面全体の明るさを調整する設定です。
■調整すると起こる変化:
・明るくすると画面全体が見やすくなりますが、IPSやTNパネルの場合、液晶の構造上、光が漏れ出してしまう為、完全な黒を再現できず、黒がグレーっぽく見える場合があります。
VAパネルの場合、電源ONの状態でも完全な黒を再現することができます。
明るくすると映像がキレイに見える様になったり、見やすくなる場合もありますが、デメリットして目が疲れやすくなります。特に、暗い部屋で液晶モニターの輝度を上げると、目の負担が増えるので、適切な明るさに設定する様にしましょう。
暗くすると映画のようなシネマティックな雰囲気になりますが、デメリットとして暗所がより暗所になるので、敵が見えにくくなる可能性があります。
■おすすめ設定:
部屋の明るさにもより変わりますが、部屋が暗い場合は輝度を50%以下にして、部屋が明るい場合は輝度を60~80%程度を目安に調整しましょう。
暗いシーンが多いゲーム(ホラーやFPS)ではやや高めに設定すると視認性が上がります。
■調整のメリット:
暗い場所に潜む敵や物陰にあるアイテムが見やすくなるので、反応速度が上がります。
↑輝度比較イメージ
コントラスト(Contrast)
■機能説明:
白と黒の差を調整する設定です。画面の「メリハリ感」に直結します。
■調整すると起こる変化:
・コントラストを上げると、全体的に色味がクッキリハッキリ見える様になります。
・コントラストを上げると、高くすると映像にインパクトが出ます。
・コントラストを下げると、ややボンヤリとした映像になります。
■おすすめ設定:
60〜70%前後を目安に設定すると、自然なコントラストが得られます。
あまりに高くしすぎると白飛びすることがあるので注意。
■調整のメリット:
敵やオブジェクトの輪郭がはっきりするため、発見しやすくなります。
↑コントラスト比較イメージ
シャープネス(Sharpness)
■機能説明:
画面上の輪郭(エッジ)を強調する効果があります。
輪郭がぼやけた画像をくっきりと表示させたいときに使います。
■調整すると起こる変化:
・高くするとテキストや物体のエッジがくっきりします。
・上げすぎると「輪郭がギザギザ」になり、不自然な映像になることも。
■おすすめ設定:
一旦中間に設定し、少し物足りないと思ったら上げる様にすればよいでしょう。
■調整のメリット:
各映像がクッキリハッキリ見える様になり、アイテムや敵の識別を早くできる様になります。
↑シャープネス比較イメージ
色温度(Color Temperature)
■機能説明:
画面全体の色合い(暖色か寒色か)を決める設定です。
「ブルー系(寒色)」だとクールに、「赤みがかった色(暖色)」だと柔らかく見えます。
一般的な液晶モニターは6500Kで設定されていて、数値を低くすると赤みがかった夕日の様な色合いになり、数値を上げると青っぽい色合いに変わります。
■調整すると起こる変化:
・基本設定で違和感や見にくさがなければ設定を変える必要は特にありません。
・FPSなどのゲームによっては寒色系にすると目が冴え、敵が判別しやすくなります。
・暖色系にすると目には優しくなりますが、ややぼんやりする印象になるのが難点です。
■おすすめ設定:
「標準」または「クール」がおすすめ。
長時間プレイする人は「暖色」にすると目が疲れにくくなる場合もあります。
■調整のメリット:
色温度は体感に影響するため、集中力や疲労度に大きく関わっています。
↑色温度比較イメージ
ブラックイコライザー(Black Equalizer)
※この機能はゲーミングモニター特有の機能で、特にFPS系に便利です。
■機能説明:
黒い部分の明るさだけを調整できる特殊な機能です。
明るさやコントラストをいじらずに、暗所の視認性だけを上げることができます。
■調整すると起こる変化:
・暗いエリアに隠れている敵などの暗部が見やすくなります。
・全体の画質はそのままに、黒だけを持ち上がる様な映像になります。
■おすすめ設定:
〇〇程度(モニターによって数値は異なります)。
明るすぎると逆に見づらくなるので注意です。
■調整のメリット:
ゲームプレイ中の「死角」が減るため、索敵力アップに直結します。
ゲームモード(Game Mode)
■機能説明:
プリセットされた画質設定をワンタッチで適用できる機能です。
ジャンル別(FPS / RTS / RPGなど)に最適化されていることが多いです。
■調整すると起こる変化:
・輝度、コントラスト、シャープネスが自動調整され、最適な映像が即座に反映されます。
■おすすめ設定:
ゲームモード内にあるモードからご自身がプレイするジャンルのモードを選び、自分の目に合うものを選んでみてください。
■調整のメリット:
調整が苦手な初心者でも、手軽に即座に快適な画質にできるのが最大のメリットですが、必ずしも完璧な設定にあるとは言い切れません。
ある程度の設定で固定されているのがゲームモードなので、完璧な設定をしたいという方は、カスタム設定で最初から設定を変える必要があります。
調整のポイントと注意点
- 部屋の明るさに合わせて調整すること。
昼間の太陽光が入る部屋か入らない部屋か、夜は部屋の電気を点けているのか消しているのか、部屋の明るさにより最適な輝度が変わってきます。 - ゲームごとに最適な設定が異なることを理解する。
ホラーゲームとFPS、MOBAやRTSなどジャンルにより、求める視認性が変わってきます。 - 見やすさ最重視ではなく、目の疲れにくさも考慮すること。
画質を上げすぎると、逆に目が疲れて集中できなくなるケースもあります。
まとめ
映像を観やすく設定することは、対戦ゲームでは勝敗に大きく影響するということです。
ゲーミングモニターの画質設定をしっかりと調整すれば、「敵が見やすい」「視認性が良い」「プレイが快適」という大きな恩恵を受けられる様になり、反射神経だけでは補いきれないところをカバーしてくれる様になります。
特にモニター設定をまだしていない方は、以下のポイントを押さえておきましょう。
✅ 明るさ・コントラストは60〜80%が目安
✅ シャープネス・色温度は目に優しく自然なバランスに
✅ ブラックイコライザーは暗所に強くなる秘密兵器
✅ ゲームモードは初心者におすすめな時短設定
まずはゲームモードを設定してみるところから始めてみて、プレイをしていくうちに段々と細かな設定の調整する場所が見えてくると思います。その時に初めて輝度やコントラスト、シャープネスなどをカスタム設定すればいいでしょう。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、一度最適な設定にしてしまえば、快適なゲーム体験がずっと続きます。
今後のゲームプレイを向上させたり、映像美をより楽しむためにも、ぜひこの機会に自分のゲーミングモニター設定方法を覚え、調整してみてくださいね!