湾曲モニターのメリット&デメリットを解説!平面モニターとの比較も

こんにちは、スタッフの川田です。

日々、モニターを使っているという人は多いと思うのですが、その多くは画面がフラットな「平面」のモニターを使用しているのではないでしょうか。実際、市場の多くが平面モニターです。
一方で、画面が湾曲したモニターへの憧れの声をチラホラ目にします。

そこで今回は、液晶モニターの湾曲/平面の違いや、湾曲モニターのメリットなどについてお話したいと思います。

湾曲モニターってなに?

湾曲モニターとは、その名の通り「画面が曲がっているモニター」のことを指します。近年では、湾曲モニターに対しまっすぐフラットな従来タイプを平面モニターと区別して呼び始めるようになりました。

仕様表の中に「〇〇R」という数値が表記されていますが、これは画面の曲がり具合を数値化したものになります。
1000R、1500R、1800Rなどさまざまな数値があるのですが、この数値が0に近づけば近づくほど画面の曲がり具合が大きくなっていきます。反対に、この数値が0から遠くなればなるほど緩やかな湾曲具合になります。

このRという単位は、英語で円の半径を表すRadius、または円やアーチ状を表すRoundの頭文字をとった単位です。仮に1500Rという湾曲モニターがあった場合、「1500R=半径1500mm(1.5m)」の湾曲モニターであるということになります。
湾曲率1500Rは以下のようなイメージです。


湾曲モニターが登場した当初は、1800Rや2000Rという比較的緩やかな湾曲モニターから市場に投入されていったのですが、それでも「お!画面が曲がってる!」と湾曲モニターに驚いた方も多かったと思います。

その後、湾曲モニター自体に市場が慣れ、認知度が高まってくると、「もっと湾曲を感じることができる製品が出てくれないかなぁ」という声が上がり始め、遂に1500Rや1000Rという、より湾曲率の高い製品が登場しました。



湾曲モニターのメリット

湾曲モニターには平面にはないメリットが、大きく分けて2つあります。

包み込まれるような臨場感を味わえる

液晶画面が視線の隅々まで入るため、包み込まれるような臨場感を味わうことができます。映画館のスクリーンが湾曲になっているのも、より臨場感をより味わえるように工夫しているからなんですね。
そのため、1人で映像に没頭したい方には湾曲モニターは非常にオススメです。

画面の端から端まで見やすい

画面が曲がっていることにより、画面の端が見やすくなるというメリットが生まれます。

同じ画面サイズの湾曲/平面モニターがあった場合、湾曲モニターは画面中央と画面端で「目と画面との距離」が大きく変わることはありません。


一方で平面モニターではオレンジ色の〇部分の距離が変わってくるため、画面中央と画面端では焦点距離が変わってくるということになります。


そのため、25:9や32:9のような大型サイズになればなるほど、湾曲ディスプレイのほうが見やすいと感じる方が多いようです。



湾曲モニターを選ぶ価値あり?なし?

27インチや31.5インチの湾曲モニター

大型サイズは湾曲が良い、ということはわかったけれどそんなに大きいサイズは使わないよ、27インチなどのサイズの湾曲モニターはどうなの?という声が聞こえてきそうです。
27インチや31.5インチは、画面中央から端まで視界に入れられるという人も多く、その場合はそこまで大きく見え方が変わるわけではありません。

しかし、画面中央と画面端の焦点距離が近いメリットを感じることはできます。

FPSなど画面右下にマップ、画面左下にアイテムなど、画面の端に情報があるようなゲームをプレイする場合、一瞬でマップを見て判断する必要があります。その際に、コンマ何秒という一瞬の差が重要になるのですが、湾曲モニターだと画面中央と画面右下のマップで、焦点距離を変えることなく見ることができるため、結果的に素早い判断ができるようになります。
これを1プレイ中に何百~何千回と繰り返すとなると、目の使い方も変わってきますし、積もり積もってプレイの質が変わってきます。

そのため、27インチや31.5インチでFPSをプレイするというのは、実はかなり相性がいいんです。

23.6インチの湾曲モニター

では、27インチ以下の小型サイズはどうなのでしょうか。
2024年7月時点で、Pixioがリリースしている一番小さいサイズの湾曲モニターは23.6インチのため、今回は23.6インチでご説明します。

23.6インチ湾曲モニター本体の横幅が平均 約537mm なのに対し、同サイズの平面モニター本体の横幅は平均 約550mm であり、湾曲モニターのほうが約17mmほど短く(小さく)なります。
そのため、FPSゲームをやるためにゲーミングモニターを買いたいが置き場所が狭く、なるべく小さなサイズのゲーミングモニターがほしいという場合には、23.6インチの湾曲モニターを選択することは大いにアリと言えます。



湾曲モニターのデメリット

いいことばかりありそうな湾曲モニターですが、好みの分かれる製品でもあるため、デメリットになる部分もあります。

平面モニターに比べて若干高価になる

平面パネルのほうが製造量が多いため、製造コストは平面パネルに分があります。
そのため、同じサイズであれば湾曲パネルのほうがやや割高になる傾向です。

基本的に1人での使用に限られる

画面の中央から見ることを想定した作りのため、2~3人で1つの画面を見るには、湾曲モニターはやや見づらいと感じるかと思います。
基本的に1人でしか画面を見ない場合は湾曲モニターは非常におすすめですが、複数人で見るシーンを想定している場合は、平面モニターがおすすめです。




最後に

今回は湾曲モニターのメリット・デメリットについて解説してきました。自分が湾曲モニターを使うイメージは湧きましたでしょうか?
もし迷っているときは、ぜひお気軽にPixioサポートセンターにご相談ください。

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