ゲーミングモニター

➀リフレッシュレート
●1秒間に画面が何回更新されるかを示す（単位：Hz）。60Hzは一般用途向け、144Hz以上がゲーミングの標準です。60Hzまでしか対応していないソフトやハードでも、高リフレッシュレートによって応答速度やティアリング（映像が混ざって表示される現象。垂直同期をオフにすると発生しやすい）を防げるメリットがあります。
●今後の発展に備える意味でも、リフレッシュレートは高ければ高いほどよい、と思って間違いありません。
●例えば『VALORANT』『Apex Legends』『Call of Duty』のような競技系FPSでは、敵の動きを捉える精度を上げ、反応速度に直結。実際にプロゲーマーの80%以上が144Hz以上を使用しています（2024年eスポーツ調査より）。
●GPU性能が追いつかないと恩恵が得られないため、RTX 3060以上のグラボが推奨されます。

②解像度
●フルHD（1080p）、WQHD（1440p）、4K（2160p）の中からの選択となります。
●フルHDは軽快な動作重視で競技ゲーム向きです。一方で4Kは大画面での没入感重視。『Cyberpunk 2077』のようなグラフィック重視のタイトルでは4Kが映えますが、相応のマシンスペックが要求されフレームレートが落ちやすいデメリットがあります。WQHDは両者の中間に位置し、バランスのとれた解像度です。
●25インチ以下ならFHD、27インチ以上ならWQHDがコスパと視認性の両立を考えた現実的な選択肢です。

③応答速度
●ピクセルが色を切り替える速度（単位：ms）です。1msが理想とされます。
●応答速度が遅いと「ゴースト」と呼ばれる残像が発生し、高速エイム時にブレが生じます。TNパネルは1msが得意ですが、近年はIPSでも1ms（MPRT）対応モデルが増えてきました。（Pixioでも多数取り扱いがあります）
●応答速度優先なら視野角や色再現性が犠牲になる場合があり、両者はトレードオフの関係にあります。

➃パネルの種類
●TN: 応答速度が速く安価ですが、視野角が狭くやや色が淡くなります。格闘ゲームやFPS向きです。
●IPS: 色再現性と視野角が優秀です。RPGやクリエイティブ用途にも対応します。
●VA: コントラストが高く黒が深いのが特徴です。ホラーゲームや映画鑑賞に最適ですが、応答速度はTNとIPSの中間です。
●ゲーマー視点: 『Overwatch』のようなカラフルなゲームならIPS、『Dark Souls』や『バイオハザード』のようにダークな雰囲気のゲームにはVAが向いています。

⑤同期技術
●G-Sync / FreeSync: GPUとモニターのフレームレートを同期させ、ティアリング（画面のズレ）を防ぐ技術です。『Forza Horizon 5』のような高速スクロールゲームで効果を発揮します。
●少なくともAdaptive Syncを搭載したモデルを検討しましょう。FreeSync Premium搭載モデルなら理想です。