VESAって何?

こんにちは!スタッフの川田です。

今回は、液晶ディスプレイで頻繁に目にするVESAについて、詳しくお話したいと思います。

VESAって何?

VESAとは、「Video Electronics Standards Association」という業界団体の名称で、頭文字を取ってVESA(ベサ)と呼んでおります。日本語訳にすると映像業界標準化団体という感じでしょうか。

1989年7月にアメリカで誕生した団体で、「国や企業ごとにバラバラに規格を作るのではなく、ユーザーが安心して製品を購入できる様にみんなで同じ統一規格を用いて製品化しよう、同じ規格の映像技術をみんなで使っていこう」というコンセプトで国際標準規格を取り決めている団体です。
一番有名な規格として、映像ディスプレイ機器の背面にあるネジ穴や幅などを取り決めたVESAマウントがありますが、その他にもDisplayPortの規格やAdaptiveSync、映像ディスプレイが自動的に省電力モードに入るVESA DPM、最近ではDisplayHDRなどの規格があります。

その為、VESA=VESAマウントという訳ではありません。

VESAマウントの規格は、VESAが策定した1つの規格に過ぎない為、VESAマウントサイズを知りたくて「VESAは何ですか?」と店員さんに質問したとしても、そもそもが正しい質問とは言えないというわけです。

とはいえ、「VESAの質問=背面のVESAマウントのことを質問しているんだな」と店員さんも分かってはいるので、話はちゃんと通じます。

このブログを読んでいただいた方には、「VESA=映像団体名なのでVESA規格はたくさんあるから、これからはVESAマウントのサイズと言う様にしよう」と覚えてもらえると幸いです。

VESAマウントについて

せっかくですので、VESAマウントについて詳しく説明していきたいと思います。

VESAマウントとは、映像ディスプレイ機器の背面にモニターアームやディスプレイスタンド、壁掛け金具や天吊り金具などを取り付けることができるネジ穴部分の国際標準規格のことを指しております。

この規格があるおかげで、映像ディスプレイやモニターアームの取り付け部分のサイズが統一されて、ユーザーが安心して使える様になっているんですね。

映像ディスプレイのサイズは、10インチぐらいの小さいものから今では100インチを超える超大型ディスプレイも存在しており、映像ディスプレイ本体の重量に耐えられるネジ穴の大きさやネジ4か所のサイズを明確に策定しております。

上記の様な規格を定めているのですが、映像ディスプレイの背面デザインによっては100×100mmや200×100mmの場所が用意できない場合もある為、その場合は映像ディスプレイメーカーが耐荷重テストを行って、安全性を確認してから発売しております。



ただし、中にはVESA規格に準拠せずに独自のサイズや規格で製造している製品もある為、モニターアームや壁掛け金具などを使用する場合は、VESA規格に準拠しているかを必ず確認する様にしましょう。

Pixioで例えると、映像ディスプレイの仕様表には「VESA 100×100mm」という様に明記をしていますので、VESA規格に準拠している製品であることが分かります。

それと、VESAマウントを使用する場合にもう1つ必ず確認をしてほしいのが「ネジ穴のサイズ」です。

例としてM4×10mmの場合、M4=ネジ幅4mm、10mm=ネジの長さが10mmという意味になります。

上記の表の様にVESA規格で定められており、一般的なネジとなりますので、万が一ネジを失くしたりネジ頭部分が削れて使えなくなったとしても、ホームセンターで比較的見つけやすいので安心ですね。

映像ディスプレイ機器のネジ穴サイズが知りたい場合…映像ディスプレイメーカーに問い合わせるとよいでしょう。

モニターアームや壁掛け金具などのサイズを知りたい場合…金具メーカーまで問い合わせるとよいでしょう。

PixioディスプレイやPixioモニターアームのネジ穴サイズを知りたい場合は、Pixioサポートセンター(pixio_store@hamee.co.jp)までお問い合わせください。

万が一、ネジの長さが足りていない場合は、強度不足によりネジが折れて映像ディスプレイ機器が落ちる…というトラブルの可能性があります。

必ず十分な長さを確保して使用する様にしてくださいね。

VESA規格に合っていない製品は違反になるの?

結論から申し上げますと、違反にはなりません。

VESAマウント規格の策定からかなりの年月が経過しており、映像ディスプレイのサイズや軽量化などいくつかの変遷や進歩もありますので、上記の表のとおりにはなっていないケースが出てきております。

各社ともに安全性のテストを行ったうえで製品化をしている(はず)ですので、上記の表とは違う製品が自社他社であったとしても、決して間違いというわけではありませんので、ご安心ください。

※Pixio製品は安全性を考慮して発売しておりますが、他社製品の回答はできず明確には回答できかねる旨、ご理解いただけますと幸いです。

最後に

以上、VESAって何?のブログでした。

「詳しく知りたいから教えて!」というご要望がありましたら、X公式アカウント(@PixioJapan)またはPixioサポートセンター(pixio_store@hamee.co.jp)までご連絡くださいね!